NEWS | 建築
2019.06.11 14:19
フランスの南西部の都市 ボルドーで進められている建築「MÉCA」は、3つの文化施設をひとつの建物にまとめる計画だ。ビャルケ・インゲルスが率いる建築設計事務所 BIGが手がける最新プロジェクトのひとつである。
「アキテーヌ地方現代芸術基金(FRAC)」、「文筆・音楽・映画・放送文化局(ECLA)」・「アキテーヌ地方舞台芸術局(OARA)」という地域の芸術振興をはかる組織が入居するだけでなく、ボルドーのウォーターフロントの遊歩道を建築のなかに取り込むことで、パブリックライフがMÉCAを通じて展開されることを構想している。
この3つの組織と共有施設が上下左右から取り囲む中心には、ボルドー市街とガロンヌ川に向かって開かれた公共スペースを設置。同建築の5番目のプログラムとして、都市型の屋外空間になるそうだ。
この屋外空間は、舞台や屋外ギャラリーなどとしても使われ、街のなかに芸術を、建築のなかに都市を拡張しようという試みになるという。ボルドーのアーバンライフは、アートワークやパフォーマンス、上映などの芸術とともに広がり、深くかかわることになるのだ。