南米ベネズエラの海岸沿い、カリブ海を見下ろす山脈の息をのむような場所 ラ・メディア・レグアの農村に、新しい教会「La Media Legua Church」が完成した。

Enlace Arquitecturaによるこのプロジェクトは、会衆のためのスペースや、将来的には週末の宣教活動のための夜間の就寝スペースも考えた設計で、ほとんどが徒歩でやってくる近隣の200人ほどの人々が集える広さを確保している。

シンダーブロックを積み上げた構造で、中に鋼鉄ケーブルを入れてコンクリートで空気腔を塞ぐことで、建物の壁ができあがった。さらに、1.8平米を超える正方形の開口部を設けることで、光が差し込み、空気が循環する多孔質の壁になっている。

この計算された3つの開口部を使って遠くにある木やその場の要素をフレーミングすることで、教会内部に外の景色が入り込んでくるデザインだ。建設はすべてラ・メディア・レグアの住民が手がけ、低コストだが耐久性のある材料を使用して、教会が長持ちし、メンテナンスも最小限で済むようにしたそうだ。