NEWS | インテリア
2019.06.11 14:11
ポルトガル・リスボンのファッションラボ「TEM-PLATE」のショップが完成した。テージョ川に面した古い倉庫をGonzalez Haase AASが改装を手がけている。
TEM-PLATEはリスボンの新しいファッションラボスペースで、ショップとしてはもちろん、展示スペースとしても機能するハイブリッドな空間だ。ハイエンドなファッションアイテムやラグジュアリーなアイテムを提案している。
全体的な空間デザインの大きな特徴は、完全にオープンにしても隅々まで照らすことができる照明だ。機能的な⼈⼯照明は、倉庫やスーパーマーケットなどのように空間全体を均質に照らすものだが、奥深く進むと、ファサードに対して平⾏に設置された照明の間隔は狭まっていく。
エントランスには、ファサードの内側全体を覆う⼤きな淡い⻩⾊のPVCカーテンを設置。ファサードを通り抜ける日差しをカットして、夏の暑さと冬の寒さを抑え、店内の温度を調節してくれる。さらにこのカーテンとともに、シルバーグレーのポリカーボネートのカーテンウォールを設けることで、店内とバックヤードを分離。
また、未処理のグレーやシルバーの素材で仕上げた合板パネルを使い、⾮常にシンプルな配置ながらも、ショップのラディカルさを表現しつつ、各パートのニーズにも合わせている。フロアは元の倉庫のものを活用、しっかりと研磨してコンクリートの⼤きな⽯を露出させ、マットホワイトで仕上げている。