NEWS | テクノロジー / 建築
2019.06.07 13:54
竹中工務店とHEROZは、HEROZの提供するAI「HEROZ Kishin」を用いた空間制御システム「Archiphilia™ Engine(アーキフィリア エンジン)」を共同開発し、竹中工務店が設計施工を行った「EQ House(イーキュー ハウス)」プロジェクトにおいて、2019年6月5日(水)より実証実験を開始した。
今回開発した「Archiphilia™ Engine」は、センサーから取得したビッグデータとAIによって、運転条件を自動的に最適化し、省エネルギーや省人化を実現する空間制御システム。入居者の好みや快適性といったフィードバックデータを継続的に学習し続けることによって、入居者にカスタマイズされた室内環境を自動的に提供できるという。
「Archiphilia™ Engine」は、ビルコミュニケーションシステム®によって収集・保存されるデータを「HEROZ Kishin」と機能連携させることで構成。また、「EQ House」には、入居者や環境情報をリアルタイムに細かく把握するための環境センサー、人感センサー、ウェアラブルセンサーといった多様なIoTセンサーを配置。
今回の実証では、それらのIoTデータに加え、照明システムや空調システム、I.SEM ®などの建物設備システムから得られたデータを、「EQ House」で運用されている演出システムなどに活用するとともに、クラウドに収集し、「Archiphilia™ Engine」を介して処理することで、学習により高度に設備制御された空間を実現するそうだ。