ニューヨークのデザインスタジオ Hou de Sousaによる
万華鏡のようなインスタレーション「Prismatic」

ワシントンD.C.のジョージタウン・ウォーターフロント・パークで披露されたインスタレーション「Prismatic」。ニューヨークのデザインスタジオ Hou de Sousaによるもので、光と色彩、そして空間が織りなす万華鏡のような作品だ。

虹色のロープを軽量スチール製のフレームに織り込んだ作品で、ロープのあいだにできた隙間は透明だが、同時にモアレも生み出している。来場者が眼を向けたり、空間を歩き回ると、背景と前景のパターンはたえず収束したり剥離したりと、動かないはずの表面にどこか動きのある知覚をもたらす。

デザインのプロセスとしては、まず、大きな立体のなかに中心点から放射状に広がるプリズムをいくつか想定し、続いて周辺の文脈を反映して立体を大きく分割し、そのあいだに道を作って個々のブロックを広げていくのだそうだ。

このプロジェクトはブルックリンで組み立てられ、荷台が46フィート(約14m)のフラットベッドトラック1台に収まるように設計。鉄筋のフレームは溶接・塗装を施し、虹色の紐で織り込んだだけなので、大きさの割には非常に軽く頑丈な構造になっている。End