NEWS | インテリア / ソーシャル
2019.06.06 17:23
タイの建築スタジオ Creative Crewsによる新作プロジェクト「Classroom Makeover For the Blind」の目標は、すべての生徒に日常生活に必要な基本的なスキルを身に付けさせ、いっそうの点字学習に向けた基礎を築くことである。
かつては患者用だった図書館を、幼児向けの新しい多様な感覚を養う部屋に一新。点字を学ぶ前のカリキュラムに合わせて、さまざまなサイズ、厚さをもつ基本的な幾何学形に、動物のようなより複雑な形や、さらには異なる手触りや音などにより相互作用を促すのだ。
部屋の6つの側面はすべて、子どもたちのしっかりとした基礎を築くためのインタラクティブな学習用に設計。「視覚障がい者にどうやってダンスを教えるか」という問いにヒントを得て、壁は小さな色とりどりの光る穴を設け、そこに「学習ピン」を差し込むようになっている。
そこで子どもたちは形を感じたり想像したりして動きを学び、認知の発達を向上させる。床には基本的な点字として、タイ語や英語、数字の点字が埋め込まれている。
そのほか、例えばガス漏れの臭いや車の音、交差点など、日常生活にある危険なものを認識できるように学習。照明は、弱視の子どもに運動となり、視認性を高めるように設計されているのだそうだ。