JR東日本が水素をエネルギー源とした試験車両を製作
実使用環境下での走行試験などを実施

JR東日本は、「ハイブリッド車両(燃料電池)試験車両」を製作し、営業路線にて実証試験を実施することになったと発表した。

ESG(環境・社会・ガバナンス)経営としての「エネルギーの多様化」の一環として、水素エネルギーの利活用を目指している同社は、これまで水素をエネルギー源とする燃料電池車両の開発を進めてきた。

この車両は、水素を燃料とする燃料電池と蓄電池を電源とするハイブリッドシステムを搭載した試験車両。水素を燃料とすることで、将来にわたり安定的にエネルギーを確保するエネルギーの多様化の実現や、CO2排出量の削減などのメリットがあるとしている。

実使用環境下での走行試験を含めた実証試験を行うことで、安全性、環境性能、車両性能などを確認するそうで、燃料電池制御技術の最適化や、地上設備に関する技術開発項目の検討など、将来の実用化に向けたデータを収集する見通しだ。

また、この車両は、世界で初めて70MPaの高圧水素を利用する燃料電池鉄道車両で、これにより、走行距離を延ばすことが可能になるとしている。End