NEWS | プロダクト
2019.06.05 15:03
計量カップを使わずに美味しい「カルピス」が飲める、そんなグラスを佐藤オオキのデザインオフィス nendoがデザインした。
1919年の誕生以来、今でも多くの人々に愛され続けている乳酸菌飲料「カルピス」。計量カップなどで原液の量を計って作るべきものだが、こうした目盛りがなくても、原液と水を注ぐだけでおおよそメーカー推奨の比率となるグラス「stir-cup」を考案。
グラスの形状は、丸みを帯びたシルエットの底にドレープをあしらったデザイン。このドレープを利用してグラスを傾かせ、原液をフチまで注ぐと約30mlになる仕組みだ。一見ランダムに見えるドレープは、どの向きで寝かせても同様の斜度になるように設計されている。
原液を注いでグラスを起こし、液面の輪郭が「花型」から「円」に変わるまで水を注ぐと、さらに約120 mlが測れる。グラス内側の「ひだ」が液体をかくはんしてくれるので、マドラーを使わずにグラスを軽く揺らすことで原液と水を混ぜることができる。
これに氷を入れれば完成。一連の所作を楽しみながら、「カルピス」を美味しく作れるデザインができあがった(「カルピス」はアサヒ飲料株式会社の登録商標です)。