モリサワが米国でフォントダウンロード販売サービス「Fontelier」を開始
200書体を誇る欧文スーパーファミリー「Role」を発表

モリサワは、2019年5月29日(水)より、デジタルフォントのダウンロード販売サービス「Fontelier」(フォンテリエ)を米国で公開した。

「Fontelier」は、高品質なフォントを1書体からダウンロード購入できるサービス。サービス名は「フォント(font)」と「アトリエ(atelier)」から命名、「美しくデザインされたフォントが創造され続けるプラットフォームでありたい」という意味が込められている。

今回の公開では、米マサチューセッツ州在住の世界的な書体デザイナー、マシュー・カーターをメインデザイナーに迎え、Shotype Designの岡野邦彦、モリサワの3社のコラボレーションワークによって制作された欧文書体「Role」のほか、「Vonk」「Clarimo UD PE」を提供。今後は国内外のフォントメーカによるフォントの提供も予定している。

「Role」は 、Serif(セリフ)、Sans(サンセリフ)、Slab(スラブセリフ)、Soft(ラウンデッド)の4つのスタイルと、Text(本文用)、Display(小見出し用)、Banner(大見出し用)の3つのサイズシーンに最適化されたデザインのバリエーションを持ち、各書体最大9つのウェイトが用意されたファミリーは合計200を誇る。

モリサワは今後、多言語フォントの開発や、「Fontelier」によるグローバルな提供を強く推進する見通し。ラテン文字、中国語繁体字、簡体字、ハングル、キリル文字、ギリシア文字、アラビア文字、デーヴァナーガリー、タイ文字など、グローバル化が進むコミュニケーションをフォントという側面からサポートするそうだ。End