NEWS | 建築
2019.06.04 15:47
米ノースカロライナ州シャーロットの「Valerie C. Woodard Center」では、改装を経て、広場に新しいパビリオン「Pillars of Dreams」が作られた。地元の自治体と住民とのあいだの重要なコミュニティインターフェースとして、来場者とスタッフのための公共の広場になるという。
白い外装が包み込んでいるのは、内側にあふれる色の数々だ。この覆いには開口部があり、そのなかにエネルギーのふくらみを感じさせる。なかからは明るい色合いのクロスラミネートの縞模様が顔をのぞかせている。
遠くから見れば、この構造物は淡いトーンが印象的だが、それでも脈打つようなグラデーションの輝きはわかるだろう。そして、パビリオンに近づくと色彩の濃密さは増してゆき、しまいには入ってきた人を包み込み、その好奇心は満たされるのだ。
オブジェとしてたたずむだけではなく、通り抜けられることを意図している。この内側に向かって開かれた柱は、そこに居続けたいと思わせる雰囲気を醸し出す。風通しの良い構造なので、太陽からの安らぎがもたらされるが、多孔質の表面からは激しい光も降り注ぐ。
ニューヨークの建築スタジオ THEVERYMANYが手がけたこの作品。2色からなる複雑に入り組んだ模様は、超薄型の膜の2つの面で構成。ぎっしりと詰まったように曲がりくねった非線形は、エージェント・ベース・モデルというものからできているそうだ。