NEWS | 建築
2019.06.03 16:36
デザイナーのSoren Roseが立ち上げた「KLEIN」は、世界中の最先端を行く建築家たちにコンセプトスモールハウスの設計を依頼するプロジェクトだ。その初のプロトタイプ「A45」が、建築設計事務所 BIGにより米ニューヨーク州北部に完成した。
従来からあるとがった屋根と傾斜した壁が特徴的なAフレームの構造を発展させ、クラシカルな構造のよさを最大限に引き出すために、床面を正方形にし、屋根を45度ひねって高さを13フィート(約3.9m)まで伸ばすことで、使いやすいフロアが生まれた。
できあがったクリスタルのような形は、「A45」にたえず変化する外観を与えている。180平方フィート(約16.7平米)の室内空間は、デンマーク語でいう「hyggelig(居心地の良い)」快適さとデザインを優先する北欧のミニマルな住居を反映している。
インテリアとしては、「Morsø」のエレガントな薪ストーブを設置し、オフグリッド装置は裏側に収納。キッチンのデザインは「Københavns Møbelsnedkeri」、家具は「Carl Hansen & Søn」、Soren Rose Studioがデザインした「Kvadrat」の生地を使用したベッドなど、手づくりの北欧家具が「A45」を引き立てている。浴室にはスギの木を用い、「Vola」の水栓金具を取り付けた。