JR四国の観光列車「志国土佐 時代の夜明けのものがたり」
インテリアデザイン案が公開

JR四国は2020年春から、高知~窪川間を結ぶ2両編成の観光列車「志国土佐 時代(とき)の夜明けのものがたり」の運行を開始する。雄大な自然に恵まれた高知県の、豪放闊達な土佐人らしさが生かされた「土佐流のおもてなし」がコンセプトだ。

外観デザインは、星空から日が昇り、明るい青空になる情景を幕末の志士たちが夢見た日本の夜明けになぞらえ、さらに未来的なモチーフも入れ込んだ。

インテリアデザインは〈文明開化ロマンティシズム〉をコンセプトに、蒸気機関、ロケットエンジンデザインのダイナミズムを、新たな旅への高揚感のモチーフとして、明治期の装飾表現と融合させた「空」想ファンタジーデザインとなった。

1号車「KUROFUNE(クロフネ)」は、果て無き青空のもと、仲間達と新たな時代への「志」を語りながら大海をゆくを蒸気船をモチーフに、文明開化期から萌芽する19世紀末芸術を想起させるデザインをあしらっている。

2号車「SORAFUNE(ソラフネ)」は、大空のその先、大気圏を突き抜けた宇宙空間までにも繋がる未来への「夢」をコンセプトに、レトロSF小説で描かれる空想科学上の宇宙船をイメージ。

土佐の志士・偉人と彼らを支えた女性たちが夢見た水平のかなたへ思いを馳せる、新たなものがたり列車の旅が楽しめるそうだ。End