NEWS | インテリア
2019.05.28 16:24
Kazuhiro Yamanaka Officeを主宰する照明デザイナー 山中一宏にとって大事なこととは、「物そのもののデザインではなく、その物によって周りに生まれる目には見えない空気をデザインする」ことだ。
また、物と物との間に生じる空間やそこにできる関係性を最も効果的に実現するために、「使う素材は最小限に抑え、加える手数も限りなく少なくすることが大切」だとしている。
そんな彼が新作の照明を発表している。ひとつは「flying drone lamp」。文字通りドローンと証明を組み合わせた作品で、室内でユーザーの動きに合わせてその後を追いかけてくれるのだ。空間の位置や配置をデバイスにあらかじめプログラムしておけば、搭載したセンサーを使ってユーザーの周りを照らしてくれるのだ。
もうひとつは「A4 candle」である。A4の用紙をロールアップすることで、LEDランプ付きキャンドルになるというアイテム。照明はロールアップすれば自動的に点灯し、シートの状態に戻すと消えるそうだ。用紙はどんな種類の紙でも対応できるそうで、気分や雰囲気に応じてろうの部分を変えることができる。
こうした作品は、山中が言うように、非常にシンプルで、つねにユーザーと関わりをもっており、周りの空気に彩りを与えてくれるだろう。