NEWS | プロダクト
2019.05.21 15:44
ソニーは、フルカラーでの描画と消去が繰り返し行えるフィルムと、それを高速で実現するレーザー照射技術を新たに開発した。
このフィルムとレーザー照射技術を用いることで、ユーザーひとりひとりの好みに合わせたデザインやカラーバリエーションが実現できる。また、繰り返し描画が行えるため、ユーザーの興味や嗜好の変化に応じて、デザインや色を後から変更することも可能だという。
今回開発したフィルムは、レーザー光を熱に変換する光熱変換剤と、シアン、マゼンダ、イエローの各色を有するロイコ染料、熱によってその発色状態を変化させることのできる材料等をソニー独自の技術で配合、積層している。
熱による発色状態の変化で描画を行うため、階調は段階的なドット表現ではなく細やかな濃淡で表現でき、写真画質レベルの鮮やかな色彩表現が可能だ。
さらに、非接触のレーザー光を用いるため、様々な形状に対応しており、デザインの自由度を高めてくれる。従来の印刷技術では困難であった透明なガラスやプラスチック越しでも描画可能で、ガラス等の素材本来がもつ高品位な表面質感を保ったまま様々なデザインやカラーバリエーションを表現できる。
また、本開発品は加飾用途以外でも、フルカラーで繰り返しでの描画が求められる様々な応用先への展開が考えられているそうだ。