奈須田友也が手がける「Haori Cup」
「博多曲物」と「波佐見焼」を使ったタンブラー

プロダクトデザイナー 奈須田友也が手がける「Haori Cup」がクラウドファンディングサイトKICKSTARTERで注目を集めている。

同品は長崎の「博多曲物」と「波佐見焼」を使ったタンブラー。この組み合わせの商品はすでに発売されていたが、今回新たに登場したのは2倍の大きさになったタンブラーだ。サイズは高さが120mm、容量は360mlでカップサイズは12オンスになった。

さらに、コーヒーやジュース、水やお茶などのデイリーユース用と、ビール用の2種類のタンブラーを用意。ビール用はカップの内側に釉薬をかけないことで、非常に細かい凹凸が表面にできあがっている。この凹凸が上質の泡を提供してくれるのだ。

また、今回は「曲物パントレイ」も登場。トースト1枚分と2枚分の2サイズがある。その利点は、構造の約95%に「仮道管」呼ばれる水分の通路でできているスギ、イトスギ、モミなどの針葉樹を用いていること。これにより、トーストとプレートのあいだに結露が生じず、トーストの裏側が湿らない。

ただ、同品はすでに注目を集めながらも、博多曲物職人の数は少なく、製造工程も大量生産に適していなかった。そして現在は以前の4~5倍の生産効率を実現。とはいえ、今後も職人の育成は大きな課題のようで、サポートを呼びかけている。End