NEWS | プロダクト
2019.05.16 17:02
芝浦工業大学デザイン工学科の橋田規子教授は、子どものトイレ空間のための幼児用便器「プティシリーズ」をジャクエツのためにデザインし、2019年5月15日(水)に発表した。
子どもがトイレを使用する際、家庭では大人用便器に踏み台を置いて使用するのが一般的だが、幼稚園・保育園などでは子どもが自立して使えるように、子どもの体型に合った専用便器が使われている。
コンセプトは「子どもが進んで使いたくなるような、心地よく、やさしいデザイン」。便座廻りは、見た目の印象に強く影響する場所で、デザインではもっとも大切にした部分だという。
便座曲面は柔らかく見える形状を3Dcadで検討し、座りたくなるような、心地よさを感じさせるデザインに仕上げた。便器後方の突起は、便座と繋がるような形状にし、便座のヒンジは便座裏に隠して、すっきりとさせている。
各部位をシンプルに構成し直すことで、上質感や新しさのあるデザインを創出でき、同時に、衛生器具として重要な清掃性も確保。便座は排便を促す前傾姿勢になるよう、緩やかな傾斜をつけている。
2016年には高齢者が使う哺乳瓶の研究と商品化デザインにも携わった橋田教授。今後も高齢者や子ども、女性など、配慮するポイントを探索しながら心地よいデザインを目指すそうだ。