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2019.05.15 13:56
金沢市にあるOPENSAUCEと金沢寿屋は、江戸末期から平成と五つの時代と人を見守ってきた金澤町家料亭「壽屋」をクリエイティブの場として協業して再構築し、令和の時代へと繋ぎ、新たな価値を創造して行くことで合意した。
料亭は、素敵な空間と料理、おもてなしの心、継承されてきた文化、守り手の心、様々な素晴らしい体験を訪れる人に提供してきた。ある書家は料亭で筆を走らせ大胆な作品を生み出し、また、ある経営者は本来まとまらない話を、料亭の生み出すこれらの力を借りてまとめあげるなど、歴史的にも数々の逸話が料亭で生み出されたと伝承されている。
このように料亭は、単に食事をするための空間ではなく、人と人とが料理や素敵な体験を通じて心を通わせ、警戒心を拭い去りコミュニケーションすることで、新しい解を導き出す、とてもクリエイティブな場であり、文化と知識の交流の場であったと考えられる。
また、OPENSAUCEは、全ての人が、何の心配もせずに、健康的で、おいしく、楽しく食事ができる未来をつくるため、世界に無数に存在する「食にまつわる遺伝子のすべて」をオープンデータ化し、体験として進化させながら後世に残して行くプロジェクトだ。
今回の取り組みで両社は、料亭本来が持つ本質的にクリエイティブな場の力を借り、コミュニケーションを誘発する場として再構築することで、新たな価値の集積と発信を行っていくとしている。