テムズ河岸の全長5kmの公共スペース「The Tide」
高架式庭園も楽しめる多層的な設計

ロンドンの東部、ロンドン・シティ空港に近いテムズ川流域にあるグリニッジ・ペニンシュラでは、5kmにわたる公共スペースと庭園からなる「The Tide」がオープンを控えている。

Diller Scofidio + Renfroが手がけるThe Tideの遊歩道は地上と高架を組み合わせたデザインで、上下両方のスペースを使いながら、レクリエーションや文化、健康などのプログラムを層状に重ねながら提供。

この場所で、北と南、東と西、中心と周辺、都市と川はつながり、多様な生態系や新たな地域、さまざまな文化施設がつなぎ合わされる。潮の流れ(tide)がときに速く、ときにゆったりとするように、ランニングトラックや遊歩道、静かな庭園、あるいは社会・文化のハブとして、さまざまな活動の速度に合わせることができるスペースとなる。

また、この高架式の庭園は苗床として土壌を含むことができ、重力負荷と地面にしみこむ水の両方を支えることができるのだ。また、これを支えながら下を通る歩道を作る彫刻のような構造により、アーチ型のパビリオンもできあがる。

2019年7月には第1フェーズの1kmがオープン。線形の歩道や高架式庭園、小さなカフェ、そしてテムズ川を見下ろす人工の岬が楽しめるそうだ。End