東京・六本木のAXISギャラリーにて、2019年5月24日(金)にデザインをテーマに分野やジェネレーションを超えて広く意見交換やディスカッションを行う参加型のイベント「AXIS Design Round-table」が開催される。
第一回目となる今回のテーマは「未来のものづくり」。ファシリテーターにデザイナーの藤原大を迎え、産業界、デザイン界、学術界、経済界から代表的なスピーカー4名を招き、デザインの考え方の一つである「スピードフラット(SPEED FLAT)」をテーマに意見交換、ディスカッションが行われる。
岡田栄造(S&O DESIGNディレクター/京都工芸繊維大学 教授)
福岡県生まれ。千葉大学大学院 博士後期課程修了(学術博士)。現在は京都工芸繊維大学の教授、 KYOTO Design Lab ラボラトリー長を務めている。デザインディレクターとしてグッドデザイン賞(日本)、Red Doto賞(ドイツ)などの賞を受賞。編著書に「リアル・アノニマスデザイン: ネットワーク時代の建築・デザイン・メディア」「海外でデザインを仕事にする」(いずれも学芸出版社)などがある。
北川央樹(株式会社日立製作所 研究開発グループ 東京社会イノベーション協創センタ センタ長)
1992年、株式会社日立製作所入社。デザイン研究所にて金融機関や情報通信機器、システムのUX設計に従事。2009年、情報・通信システム社にて人間中心設計と業務コンサル手法を組み合わせたシステム開発超上流開発手法エクスペリエンス指向アプローチ(Exアプローチ)を体系化、SI事業へデザイン思考の浸透を主導。その後、技術戦略室を経て、2016年、サービス&プラットフォームビジネスユニットにてLumada事業立上げに従事。2017年4月より現職に就任。デザイナーと研究者の融合組織で社会イノベーション創生を主導する。
紺野登(一般社団法人FCAJ代表理事/多摩大学大学院 教授)
組織・社会の知識生態学(ナレッジ・エコロジー)の観点から、デザインの方法を基にした知識創造と「場」の創出と活用の方法論、イノベーション経営、そのための「目的工学」の研究と実践を行う。多摩大学大学院 教授、慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科(SDM)特別招聘教授。博士(学術)。一般社団法人FCAJ代表理事、Japan Innovation Network(JIN)代表理事。新パリクラブ理事。主著に『知力経営』(1995ベストグローバルビジネスブック賞)、『ビジネスのためのデザイン思考』など多数。
矢野直子(株式会社 良品計画 生活雑貨部 企画デザイン担当部長)
東京都生まれ。多摩美術大学卒業後、1993年、株式会社 良品計画入社。2003年、夫の赴任でスウェーデンへ。マルメで3年過ごす。その間、業務委託でヨーロッパ〈MUJI〉に従事。ミラノ・サローネの展示やヨーロッパMUJIの商品開発に携わる。2008年、株式会社三越伊勢丹研究所(旧伊勢丹研究所)入社。リビングのディレクションを担当。2013年、良品計画へ再び入社。現在生活雑貨部企画デザイン室長を務める。2014年より多摩美術大学 統合デザイン学科 非常勤講師。
スピードフラットとは、スピード(S)とフラット(F)の2つのキーワードを通じ、製法や工程、またはテーマインスピレーションから、素早くモノを創造することを産学で研究する取り組みのこと。藤原大を中心に、デザインの未来を展望するプロジェクトとして、賛同する団体と共に継続的で発展的な研究活動が行われている。
今回のイベントは、スピードフラットという考え方を通じ、産業界、デザイン界、学術界、経済界のスピーカーらによる広い視点から、未来のものづくりについて、多元的に考えるきっかけを得られることになるはずだ。
また、ラウンドテーブル終了後には登壇者らとの交流会も予定されている。新たな知識や交流は、これからのデザイン活動の一助となるはずだ。
第1回 AXIS Design Round-table
- 日時
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2019年5月24日(金)19:00-21:30(開場18:40)
- 会場
- AXISギャラリー
- 定員
- 100名
- 参加費
- 1,500円(*藤原大氏による基調プレゼン資料付き。交流会参加費含む。)
- 詳細・申込
- http://ptix.at/LkgVBk