NEWS | アート / 展覧会
2019.05.10 13:43
Ralph NautaとLonneke Gordijnによるデザインユニット Studio Driftは、ヴェネツィア・ビエンナーレ2019において、アートギャラリー「Carpenters Workshop Gallery」による企画展「DYSFUNCTIONAL」で、照明作品「Fragile Future」を披露すると発表した。
この作品は、LEDライトに本物のタンポポの種をつけて実物のようにし、これを青銅製の立体的な電気回路に多数設置した彫刻のようなオブジェである。タンポポとテクノロジーを組み合わせて明かりを灯すことで、大量生産や使い捨て文化を批判するとともに、あらゆる生命の基礎には光があることも示唆している。
会場となるのは、「Galleria Giorgio Franchetti alla Ca’ d’Oro」で、アンドレア・マンテーニャ(Andrea Mantegna)作の板絵「聖セバスティアヌス(St. Sebastian)」(1490)が所蔵されている美術館だ。
今回は、この「聖セバスティアヌス」の目の前に「Fragile Future」を展開するインスタレーションを計画。500年以上も前の絵画作品と「Fragile Future」を組み合わせることで、自然とのつながりが失われ始めた瞬間と、このつながりを再び取り戻そうととする現在が重なり合うことだろう。