隈研吾がストラスブールで手がけるエキシビションセンター
「森のエッジ」を思わせる木の柱の列を用いたデザイン

▲Forest Edge © Kengo Kuma & Associates – Images by Lunance

隈研吾建築都市設計事務所が、ヨーロッパの重要な文化交流拠点で、ドイツ国境に近いフランス・ストラスブールの北部に位置する「PEX Strasbourg」の設計案を公開している。PEXとは、エキシビションセンター「Parc des Expositions」の略語である。

緑と水とLRT(ライトレール・トランジット)のサステイナブルな都市として知られるストラスブールにふさわしい、木材をふんだんに使用したエキシビションセンターをデザインした。

▲©Kengo Kuma & Associates – Movie by L’Autreimage

このプロジェクトは「lisière」とも呼ばれるそうだ。文字どおりには「へり」を意味する言葉なのだが、ここでは「Forest Edge(森のエッジ)」と捉え、樹木を想起させる木の柱の列が、川沿いに心地よいリズムを刻む構想だ。

▲Forest Edge © Kengo Kuma & Associates – Images by Lunance

室内でもまた、細い木の枝を想わせる構造体が露出し、中を歩くような、やさしく、人々をいやす、新しい時代のエキシビションセンターが生まれるだろう。End