中国・綿陽市の遊び心あふれる多目的公共スペース「Pixeland」
個々のピクセルに固有の機能と特性をもたせた屋外施設

2019年1月に竣工した「Pixeland」は、中国・四川省綿陽市にあるピクセル状の多目的公共スペースだ。景観としても、子どもの遊び場としても、大人向けのレジャーとしても楽しめる複合的な屋外施設であり、美しさも兼ね備えている。

上海に拠点を置く建築設計事務所 100architectsによるこのプロジェクトでは、ひとつひとつのピクセルに固有の機能と特性をもたせているので、それぞれ独立したものにもなるが、すべてを組み合わせると、人目を引く遊び心のある幅広い多目的公共スペースになる。

▲photo by © Amey Kandalgaonkar

メインとなるピクセルは、グループ向けとなる5×5mの正方形。端の方には2.5×2.5mや1.25×1.25mの小さなピクセルも配置し、モジュラー式のアプローチとして、境目のあたりで入り口や歩行者用の通路、美しい光景ができあがった。

▲photo by © Amey Kandalgaonkar

▲photo by © Amey Kandalgaonkar

緑の芝生の小さなピクセルを縁に使い、遊び場を限定しながらプライバシーと安全性を確保。広場には寝ころんで休めるスペースや、座席とテーブルのあるピクニックエリア、日陰になった箱型のベンチ、くぼみに作った共有ベンチ、芝生のスロープ、さらには小さな円形劇場まである。

▲photo by © Amey Kandalgaonkar

この色とりどりの広場にはさまざまな高さが設けられており、中心に向かって高くなっていくデザインだ。一番高いところには、格子状の馬の姿をした遊具が配置されている。End