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2019.05.08 13:46
民間企業がロケット開発と宇宙への打ち上げを手がける昨今、開発にどれだけの日数がかかるのかはきわめて重要な問題だ。
2015年に設立されたスタートアップ「Relativity」は、ロケットを短期間で開発できるまったく新しい方法を提案している。
同社が構築したのは、世界最大級となる金属3Dプリンタ「Stargate」。同社の垂直統合型生産工場の基盤となるもので、原料の段階から打ち上げにいたるまでわずか60日以内で新しいロケットデザインをプリントできるという。
最初に手がけたロケットエンジン「Aeon 1」は、すべての要素を3Dプリントすることで14ヵ月以内に開発し、100回以上のテストを実施済み。さらに開発中のロケット「Terran 1」では、部品の数を約10万個から1,000個以下に減らすことができるそうで、完全自律型の生産工場へと歩みを進めている。
このStargateは、センサーから機能ベースの学習を行い、つねに知識を蓄えるので、新しいタイプの進化できる生産ラインが実現。そして、この世界初となる自律型ロケット工場および打ち上げサービスで、火星でロケットを3Dプリントするという長期目標を立てているそうだ。