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2019.05.07 14:42
LEGO財団とLEGOグループは、世界中の視覚障害者からのエピソードやアイディアを集めて、視覚障害をもつ子どもたちがLEGO®ブロックで遊びながら学習できるイノベーションを試験的に実施すると発表した。
この先駆的なプロジェクトは、点字ブロックとしてカスタマイズされたLEGOを使って、遊び心があって魅力的な方法で点字を学ぶことを支援するもので、パリで開催された「Sustainable Brands Conference」にて公開。
コンセプトは、2011年に「Danish Association of the Blind」が、2017年にはブラジルの「Dorina Nowill for the Blind」がLEGO財団に提案したという。
このブロックの突起は、点字における文字や数字と同じ数になっているが、玩具としてのLEGOとしても問題なく使えるようになっている。また、個々のブロックに文字や記号をつけることで、視覚障害のない教師や児童、家族もコミュニケーションがとれる仕組みだ。
こうしたLEGOと点字の独創的な組み合わせが、視覚障害をもつ子どもが点字学習に興味をもち、目まぐるしく変化する世界のなかで成長して成功を収めるための幅広いスキルを養う、まったく新しくて遊び心あふれるアプローチになることを目指している。
現在この製品は、デンマーク語、ノルウェー語、英語、ポルトガル語で試験を開始。ドイツ語、スペイン語、フランス語版は2019年第3四半期にスタートする予定だ。