AIを使ったゲノム解析装置を手がける深圳の企業
iCarbonXの新しい本社ビルのデザインを公開

中国・深圳でAIを使ったゲノム解析装置などを手がけるスタートアップ iCarbonXの本社ビルの設計コンペティションが行われ、Steven Holl Architectsが勝利を収めた。2019年秋には基礎工事を開始する予定だそうだ。

iCarbonXの事業にヒントを得て、遺伝子とDNAの研究をイメージした2棟のタワーからなる。1つ目のタワー「Body A」は住居棟で、2つ目のタワー「Body B」はオフィスやラボ、および公共スペースなどが入居する作業棟となる予定だ。

炭素結合にインスピレーションを受けた4つのグリーンのブリッジが、2つのタワーをつなぐ設計。上層階にある2つのブリッジは健康と栄養を考えたエリアで、カフェやジム、スイミングプールを併設。下層階の2つのブリッジは公共福祉スペース、医療機関、ギャラリー、会議スペースが入るという。

iCarbonXクリニックは、リビングタワーとワーキングタワーをつなぐ中心的な要素となり、科学を日常生活に応用するという同社のミッションを体現している。

また、地上レベルではカーブを描くデザインで公共スペースを形成。水上庭園と「Pool of Knowledge(知識の泉)」という中央のリサイクル水を使った池を設ける。ポディウムのレベルの庭園は、一部が地下に入り込むような設計で、穏やかで保護された空間を作り出している。池を循環する水は街の騒音を忘れさせ、落ち着いた雰囲気を生み出すとしている。End