WHILLが「WHILL Model C」のレンタルを開始
観光・レジャー施設向けに高齢者を含めた集客増を狙う

電動車椅子などの開発を手がけるWHILLは、観光施設や遊園地、ショッピングモール、スポーツ施設、美術館などのレジャー施設向けに、月額制でパーソナルモビリティ「WHILL Model C」をレンタルするサブスクリプションプランを2019年4月22日(月)から全国で開始した。

このプランは、WHILL Model Cを「施設の回遊方法の一つ」と捉え、障害者だけではなく、長時間の歩行困難者にもシェアリングで利用してもらうことで、施設の回遊率を上げるとともに、観光施設やレジャー施設に足を運ばなくなっていた、潜在層の来場を狙いとするもの。

日本の75歳以上の後期高齢者は1,748万人で、総人口に占める割合は13.8%。その過半数が500メートルを超える距離、7分弱の歩行が困難であると感じている。一方で、レジャー施設や観光地での歩行時間は1時間を超えることも多い。

今回のレンタルプランでは、WHILL Model Cを1台あたり月額23,000円(非課税)でレンタル。月額サービス内容には、傷害保険と動産総合保険、定期的な訪問点検などが含まれるため、資産化やメンテナンスに不安を持つレジャー施設事業者の導入のハードルを下げることができるとしている。

三重県にあるテーマパーク「志摩スペイン村」などではすでに導入が決定しており、今後も順次全国に展開するそうだ。End