NEWS | インテリア / フード・食
2019.04.24 14:19
ロバート・デ・ニーロからドナルド・ジャッドまで、カルチャーアイコンが1970年代から80年代にかけて世界中でユニークなフードを楽しんだ、ニューヨークの伝説的なグルメセレクトショップ「Dean & DeLuca(ディーン&デルーカ)」。
このたび、ニューヨークのミートパッキング・ディストリクトに、建築家 オーレ・シェーレンのBüro Ole Scheerenがデザインした「Dean & DeLuca STAGE」がオープンした。心ゆくまで文化的で社会的な体験ができる食材を紹介し、シェフが提案する飲食店デザインの新しいビジョンを生み出すものになるという。
鏡状になったステンレス鋼製の横に長いカウンターを2つ設け、1つはスタッフの頭上に浮かべて、もう1つは起伏のある白いコーリアンで仕上げて、美しい皿や新鮮な食材を陳列。
この「STAGE」は、カウンターの周りを回りながらスタッフと会話したり、料理の模様を見ることができる独立したオブジェクトだ。彫刻のようなカウンタートップには、さまざまなカスタムメイドの機器を組み込んで見えないようにしつつ、食材を保存・調理することができる。
反射ステンレス鋼の表面は、周囲の空間を映し出すので、STAGEの各方向とユニークな視覚の対話を生み出す。「見た目に分かりやすく繰り返し使えるオブジェクトを目指しましたが、その場の特殊性やユニークさといった感覚も兼ね備えたものです」とシェーレンは説明する。
「STAGEはさまざまな文脈に設置できます。プレハブで技術は標準化できるものですが、『見出された空間』と置かれる場所ごとにユニークな対話を織りなすのです」。