NHK「復活の日~もしも死んだ人と会えるなら~」の舞台裏
Whateverによる最新テクノロジーを紹介したメイキングが公開

NHK総合で2019年3月28日に放送された番組「復活の日~もしも死んだ人と会えるなら~」の制作の裏側を記録したメイキング「Behind the scene」が公開された。

クリエイティブエージェンシー Whateverは、同番組の企画及びテクニカルアドバイザー、アートディレクション、Behind the scene制作を担当した。

「復活の日」は、この世からいなくなってしまった人ともう一度だけ再会させてくれるという内容で、番組では出川哲朗さんと8年前に亡くなってしまった実のお母さんとの再会を再現。

「アートディレクション面で気をつけたのは、テレビ的な演出を抑えて、視聴者の方が出川さんとお母様・泰子さんの2人の会話に集中できることです。そのため、椅子とモニターだけの極限までシンプルなセットデザインを提案しました」と語るのは、Whateverプロデューサーの富永勇亮。

テクノロジーサイドでもっとも苦労したのは、資料写真、資料映像が皆無だったこと。解像度の低いプリントされた写真数枚と、15秒程度の出川さんと泰子さんが唯一共演した際の映像、音声データはほぼなしという状況からCGで過去の人を再現。

CGの製作工程では、モデリングはAutodesk Maya、VICON + Faceware + IGS + Motionbuilderを用いて、Unreal Engineに統合してレンダリングし、グレーディングはDavinci Resolve + MISTIKA、コンポジットはNukeを使用。家族の記憶を辿りながら、少しずつ修正を重ね、繰り返し確認をすることで、泰子さんに近づけたそうだ。End