NEWS | テクノロジー / ビジネス
2019.04.19 12:07
NTTドコモは、ドローンを活用した新たなビジネスの創出に向けて、プロペラを使わず、超音波振動を活用して空中を移動する、安全性の高い屋内向けの飛行船型ドローンを開発したと発表した。
羽根のないドローンは、空中を自在に飛行しながら人々の生活をサポートする新たなデバイスの創出をめざして開発されたもの。
プロペラや羽ばたき翼によって空中を移動する従来のドローンとは異なり、ヘリウムガスが充填された風船の浮力によって浮遊。「空気ポンプ」として動作可能な超音波振動モジュールが推進力を生み出し、空中を移動できる仕組みだ。
また、従来のドローンは、空中を移動する際にプロペラや羽ばたき翼などが人や物に衝突して、大きな怪我や破損につながる可能性があった。今回のドローンでは、こうしたパーツの代わりに、人が触っても安全な微小な振動により風を起こす超音波振動モジュールが、飛行時の音が静かで安全なドローンを実現。
今後は、イベント会場やコンサートホールなどの屋内において空飛ぶ広告や道案内などに活用するほか、機体に搭載されたカメラから撮影した映像と画像解析技術を組み合わせて、空中からの監視や警備ソリューションに活用することを想定。さらに、ドローン本体にプロジェクションマッピングを行い、空中に映像を表示する空間演出ソリューションの提供も検討するそうだ。