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2019.04.19 12:04
ファッションブランド「COS」は、フランス人建築家のArthur Mamou-Mani(アーサー・マモウ・マーニー)とコラボしたインスタレーション「Conifera」をミラノサローネ国際家具見本市で披露した。
3Dプリントされたバイオプラスチックレンガで構築した巨大な作品で、ミラノにあるPalazzo Isimbardiという建築の中庭や庭園に展開。21世紀のテクノロジーを使用したデザインで、16世紀に建てられたこの空間を活気づけようとするものだ。
このレンガは、再生可能な資源を使った、すべて堆肥にできるバイオプラスチック「PLA」で作られている。3つの色があり、半透明なPLAがもっともピュアで、ホワイトには顔料が含まれ、ブラウンには木材パルプが使用されている。
木材パルプの原料はモミの木で、このバイオレンガのデザインは常緑樹であるモミに球果が生える姿にインスパイアされており、このため「Conifera(針葉樹)」と名付けられた。レンガは、素材を最適化しながら構造の安定性を保つためにパラメトリック設計を採用、オープンソースソフトウェアを通じて作成された。
このインスタレーションは、デザイン、テクノロジー、マテリアルの革新の未来を見据えた、建築と自然を繋ぐ優雅な体験なのだ。