BIGが手がけた「Business Innovation Hub」
ドミノが倒れるように円を描くユニークな外観

マサチューセッツ大学アマースト校の「Isenberg School of Management」は、アメリカ国内でもトップ30に入る公立のビジネススクールだ。ここに高度共同研究スペースとソーシャルスペースを兼ねた新たな校舎「Business Innovation Hub」が誕生した。

同校では、新たな拡張と一部改修を行うために、ビャルケ・インゲルスの建築設計事務所 BIGが学生たちの共同作業を促す柔軟な空間の設計を手がけた。

キャンパスの玄関口付近にあるハイジス・モール(Haigis Mall)に建設されたこの建築は、ドミノが倒れるようなユニークな外観で、それにより三角形のガラスのエントランスがつくられている。建物は、既存の校舎がその端でループを描くように延長したデザインで、北側と東側で接続。

外装は銅板で覆い、長い時間をかけてさらされることで、暗い黄土色から耐久性のある古さびへ自然と変化する。屋内では、アコーディオン状のあいだから日光が差し込み、明るく広々としたラーニングコモンズを形成している。

円形の建物の中心には中庭があり、屋外公園と石造りのベンチを設けて、共同作業と思考のためのオアシスとした。辺りが暗くなると建物自体が明るく浮かび上がり、キャンパス内の灯台として、人々に忘れられない印象をもたらしてくれる。End