建築事務所 TREDJE NATURによる提案「CPH Common House」
世界初の”アップサイクル高層ビル”を目指す

デンマーク・コペンハーゲンを拠点にする建築設計事務所 TREDJE NATUR(THIRD NATURE)のプロポーザル「CPH Common House」は、世界で初めてとなる「アップサイクル高層ビル」を目指すものだ。

歴史や文脈、そしてヒューマンスケールとのつながりをもちながら、どのように高層で密度の高い建築ができるかを考え、スケッチの段階からサステナビリティと循環性をプロジェクトに戦略的に組み込んでいる。

そして、全体的な建築アプローチに微気候や資源の活用、材料のリサイクルを採用しつつ、コペンハーゲンでは歴史のある中庭を囲む建物を再考することを目指した。個性的な緑が周囲の環境と密接な関係を作り出し、アクティブになった中庭と屋上テラスがコミュニティのための出会いの場を形成する。

計画では、17,577トンにも及ぶ廃材をアップサイクルし、建築段階だけで1,174トンのCO2を削減、地域の個性も備えた新しい資源効率の高い建物となる。

ファサードは煉瓦の割れ目にリサイクルのタイルやコンクリートを使い、リサイクルした窓枠は木製の羽目板やフローリング用のリサイクル木材として使用。こうした既存の建材のリサイクルや加工から、まったく新しい美しさが生まれるのだという。End