NEWS | アート / 建築
2019.04.18 17:45
アートと科学を組み合わせた設計事務所でラボのMatter Designが、「Walking Assembly」という作品を発表している。このコンテンポラリーな建築の試みは、昔の巨大な石組みを動かしたり組み合わせたりするときに用いられた、不思議な知恵を応用したものだ。
Walking Assemblyreでは、こうした古代の知恵がもつポテンシャルを新たに取り入れ、未来の建築の運搬と組み立てにも活かそうとしている。
レンガは片手で扱えるように、コンクリートブロックは両手でもつようにデザインされているが、この作品で使われる「巨石ユニット」には、石の大きさと人間の身体のあいだにある主従関係はない。
様々な密度のコンクリートを使いながら、塊の重心を細やかに調整して安定性をコントロール。なおかつ、容易に動かすこともできるのだ。
このようにして、クレーンを使わないティルトアップ工法の可能性が生まれるとともに、建設現場を遊びのスペクタクルへと変えることもできると、同プロジェクトは提案している。