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2019.04.17 15:22
パリでは、大規模な再開発プロジェクト「Inventer (Inventing)Bruneseau」が進められるそうだ。ブリュヌゾーは、パリとその南に隣接する市・イヴリー=シュル=セーヌ(Ivry-sur-Seine)の境界に位置する区域である。
実際、パリ市の周囲には大きな環状道路が通っており、隣接する市とのつながりを欠いていることが多い。そこでこのプロジェクトでは、両市のあいだに密接なつながりを生み出し、フランスで初めてとなる脱炭素地区に変えるそうだ。
プロジェクトの中心には人を据え、ブリュヌゾー地区は都市文化を体現した自由で多目的なスペースとし、カガン地区にはスタートアップやアートギャラリー、工房が入居。数多くのショップや公共エリアも設け、パリ中心部の商業地区をモデルにして、パリ=イヴリー間を結ぶ地区に命を吹き込む構想だ。
また、フランスで最初の脱炭素地区として、建物のカーボンフットプリントをパリ平均の5分の1と想定。床には大量の木材を使用し、これまでの都市計画にはない規模でエネルギーを生成することによってこの目標を達成する見込みだという。この地区で消費されるエネルギーの65%は再生可能エネルギーとし、50%は現地で生産することにしている。