デンマークの家具メーカー Montana Furnitureの「Pantonova」は、今や伝説となった同国のレストラン「Varna」のために作り上げたモジュール型のワイヤーシーティングシステムだ。

1971年にヴェルナー・パントン（Verner Panton、1926-1998）がデザイン。1970年代の雰囲気を伝えており、贅沢で実験的な形と鮮やかな色彩が特徴。

このPantonovaの新作がミラノサローネ国際家具見本市で紹介されている。今日でもなおその象徴的なステータスはそのままに、現代のオフィスやプライベートなシーンでも使えるさまざまな用途を提供している。

また、1955年にパントンが初めてデザインしたチェア「Panton One」の新色も登場。ブラックとナチュラルの紙紐を使い、手織りで仕上げている。

Panton Oneチェアシリーズに新しい表現を与える紙紐はFSC®認証で、持続可能な森林から生まれた紙由来の天然素材。弦は強くて座り心地がよく、薄いワックス層でコーティングしているので、耐久性があり、手入れも簡単だそうだ。

Montana Furnitureの創設者Peter J. Lassen（ピーター・J・ラッセン）とパントンが出会ったのは1956年。以来、両者のあいだにはデザインをめぐる対話が生まれ、パントンがデザインした数多くの特徴的で革新的な家具が誕生。これらのいくつかは今なおMontana Furnitureが手がけている。