NEWS | アート / 見本市・展示会
2019.04.16 14:11
ミラノデザインウィーク2019で公開された、デザイナー Todd Bracherが手がけたインスタレーション「Bodies in Motion」は、人間の動きの本質を探求したものであり、人間工学をヒューマンスケールで視覚的に表現したものだ。
これは、来場者が体験できるインスタレーションで、人間の動きを光線で追いかけて、それを投影するという実験的な作品だ。
人間の身体の動きをセンサーでとらえ、それを15本の光線を使って離れた場所にある円形のスクリーンにリアルタイムで投影。これらの光線は、それぞれ人間の頭や肩、肘、手、膝、足首の動きと連動しており、スクリーン上にはこの動きが15の大きな光の点として表現される。
Bracherは自然な人間工学を未来に向けて活用することを目指しており、物理学や運動の法則を利用して、ユーザーの位置に自動的に反応する製品をデザイン。
人の動きを表現する新しい方法を模索しているBracherは、デジタルデザインにフォーカスしたデザインやリサーチに取り組むStudio TheGreenEylとコラボレーション。1973年にスウェーデンの精神物理学者 Gunnar Johanssonが開発した、運動知覚に関する独自の科学的方法を再解釈するインスタレーションになっている。