NEWS | 建築
2019.04.09 17:37
米アーカンソー州ホットスプリングスには、「ガーバン・ウッドランド・ガーデンズ(Garvan Woodland Gardens)」という美しい庭園がある。
この庭園のなかには「Evans Children’s Adventure Garden」という子どもが遊べるエリアがあり、2018年夏に新しい「木の家」が登場した。子どもたちを森に誘おうという計画の一環で、インタラクティブな教育体験を提供することがねらいだ。
3棟が建設予定でその1つ目が完成。心と体を刺激して自然とのつながりを強めるのに、この木の家は視覚と触覚に訴えかけているのだ。
この建築を手がけた地元の建築スタジオ Modus Studioにとって、そのユニークな形がプロジェクトの中心となった。デザインから作成まで、子どもの頃に身に付けた自然の知恵をもとに、苦心して考え、作り、ひとつの哲学にまで高めた。
スタッフの大半は田舎育ちなので、アーカンソーの小川や森、昆虫や動物との強い結びつきを感じるのは当然のことが、現代の多くの子供たちはこうした遊びとは切り離されている。
アーカンソー州産の熱を加えたサザンイエローパインの板113枚を使って、半透明で想像が膨らむ形を作り上げた。内部には複数の階を設け、子どもも大人も森のなかで自然の不思議に改めて気づかされる仕組みになっている。