NEWS | 建築
2019.04.09 16:33
ドイツ・ミュンヘンにあるボーゲンハウゼン(Bogenhausen)地区に、地元の公共団体「Bayerische Versorgungskammer」の新しい本部ビル「Richard-Strauss-Straße office building」が建設される。
設計を担当するデイヴィッド・チッパーフィールド・アーキテクツ・ベルリンは、3つの大きなボリュームからなる彫刻のようなアンサンブルを提案。
横長のビルや低層タワーと一組になった高層タワーは、通り沿いにある既存の高層ビルとつながりをもたせている。1階はオープンなデザインで、東側に広がる公園「Denninger Anger(デニンガー・アンガー)」へ滑らかに続く。
ビルには深みを持つように、つやのあるファサードを採用して、構造が透けて見えるようになっている。2つの公共広場は、隣接する公園の野原に似せたデザインにすることで、敷地の空間に広がりを与えている。
通り側の広場は顔となるエントランスエリアとして機能。公園に隣接する植物を植えた広場には円を描く座席を設け、さまざまな活動やイベントに使用できるようにしている。細長い建物の下の屋根のある屋外スペースは広場とつながり、敷地内のなだらかな移り変わりを表現している。
2つのタワーにはオフィススペースが入居し、横長の建物に配置されている広々とした天井の高い部屋は会議場として使われる。レストラン、カスタマーセンター、デイケアセンターなどの公共施設は公園や通りと同じレベルにあり、最上階からは市街やアルプスの景色を眺めることができる。