東京国立近代美術館が「所蔵作品展―デザインの(居)場所」を開催
エンツォ・マーリの器シリーズSAMOSを一堂に展示

東京国立近代美術館は、2019年5月21日(火)から6月30日(日)まで、同美術館分館の工芸館で「所蔵作品展―デザインの(居)場所」を開催する。

現在同美術館では、工業デザイン192点、グラフィックデザイン776点を収蔵している。このなかから選りすぐりのデザイン作品と、工芸作品を合わせた約120点を通して、デザインの(居)場所はどこ?という問いに対する答えを「国境」、「領域」、「時間」という3つの視点から考えていくという内容だ。

また、エンツォ・マーリのデザインによる器シリーズ「SAMOS」を一堂に展示。工芸館でシリーズ全ての器を展示するのは、約30年ぶりだ。

▲富本憲吉《白磁珈琲器》1933年 東京国立近代美術館蔵

▲エンツォ・マーリ《磁器のデザインT》1973年 東京国立近代美術館蔵

さらに、1953年に開催された「世界のポスター展」についての小展示もある。今竹七郎、伊東深水、北代省三、菅井汲、原弘によるポスター5点を記録資料と合わせて展示し、当時の様子を振り返る。

▲原弘《20世紀のデザイン: ヨーロッパとアメリカ》1957年 東京国立近代美術館蔵

なお、東京国立近代美術館の分館である工芸館は、2020年に石川県金沢市へ移転する予定だ。End

所蔵作品展―デザインの(居)場所

会期
2019年5月21日(火)~6月30日(日)
開館時間
10:00~17:00 ※入館時間は閉館30分前まで
休館日
月曜日
無料観覧日
6月2日(日)
詳細
https://www.momat.go.jp/cg/exhibition/wheredesign2019/#section1-1