NEWS | プロダクト
2019.04.02 14:36
佐藤オオキのデザインオフィス nendoは、チェコのクリスタルガラスメーカー Lasvitのためにデザインした、ワイングラス、タンブラー、ウィスキーグラス、カラフェ、フルートグラス、ショットグラスの6種類からなるグラスウェアコレクション「beaver」を発表した。
厚めに成型された伝統的なチェコのクリスタルガラスの表面を「削り取る」ことで、装飾が生み出されていく様子を、巣作りをするビーバーの様子と重ね合わせたという。
鋭い牙を持つビーバーは太い木の幹の外周を内側に向かってかみ砕き、最後には幹を削り倒す。このプロセスをなぞるように、グラスの周囲をランダムに削り取っていくことでステムグラスのシルエットを生み出した。
結果的に、ランダムなカットが複雑に光を屈折させることで、クリスタル特有の煌めきを引き出すと同時に、まるで倒れる直前の木のような緊張感を伴ったデザインとなった。
こうしたカットや研磨を施すのは非常に難しく、熟練のガラス職人の手作業による高い技術があってこその表現となっている。