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2019.04.01 19:03
プロバスケットボールチームのアルバルク東京には、一台のバスケットボールロボットが選手登録されているそうだ。たしかに選手名鑑にも、愛知県豊田市出身の「CUE2」がいる。
実は、自動車メーカー・トヨタが開発したロボット。もとはトヨタ最古の歴史を持つ社内有志団体「トヨタ技術会」のイベント企画の1つで、テーマは「全くの素人が一から人工知能の開発に挑む」というもの。
議論のなかでバスケ漫画「SLAM DUNK(スラムダンク)」のあるセリフをきっかけに、「人工知能でゴールまでの距離を自分で計算し、100%シュートを決めるロボット」を開発することになった。
ロボット開発の経験も人工知能の知識もないメンバーが試行錯誤を繰り返し「初代CUE」を開発・披露したのは2018年。そこでアルバルク東京から声がかかり、その反響を受けて開発期間が延長。2018年11月にはスリーポイントシュートを決める「CUE2」が登場。そして、2019年4月10日(水)には新たに「CUE3」が披露される予定だ。
トヨタでは、人の命を預かるものとして、外に製品を公開する際は常に100%の完成度を目指し、非常に厳しいチェックを行っている。だが、CUEの活動では、これまでとは異なるやり方で、未完成の状態でもトライして、失敗や挫折から学んでいるという。「CUE3」の活動に注目だ。