NEWS | サイエンス
2019.03.29 14:20
NASAは、今後数か月間にわたり、独自に設計した5つのフルサイズの住環境プロトタイプ内で、これまで前例のない地上テストを実施する。
これらのモックアップは、アメリカの5つの企業が建設したもの。月の軌道上で生活するために設計された初めての宇宙船「Gateway」に宇宙飛行士が乗船し、生活しながら作業を行うための、それぞれ異なるデザインを提供している。
このうちどれかの設備を実際に使用するという計画はないようだが、飛行システムの事故のリスクを軽減しながら、設計基準、共通のインターフェイス、将来のGatewayの住環境モジュールの必要条件などについて、NASAが検討する材料としてのテストだという。
物理的な包囲空間というだけでなく、各企業は自社のプロトタイプに、宇宙探査を行う人をサポートするための基本的設備を用意している。環境制御や生命維持システムに加え、アビオニクス(航空電子)機器、寝室、運動器具、共用スペースなどが備わっているそうだ。