SAKUMAESHIMAが手がける「SONY SQUARE SHIBUYA PROJECT」
製品を販売しないソニーの実店舗プロジェクト

▲Photo:Joshua Lieberman

朔永吉と前嶋章太郎の共同主宰による建築設計事務所SAKUMAESHIMAは、ソニー製品を体験するためのショールーム兼イベントスペースの内装計画を手がけた。

このプロジェクト「SONY SQUARE SHIBUYA PROJECT, 2018」は、数か月に1度展示が更新される企画展示エリアと、ラウンジエリアの2つのエリアで構成される。

渋谷の街に、ソニーが製品を販売しない実店舗を持つ意味と、若い世代をターゲットに据える空間づくり、文化を牽引していく力を空間の中に備えておくことにポイントをおいて設計を行なったそうだ。

木毛セメント板で仕上げられた空間と、それを巨大なカーテンによってフレキシブルに使い分けられる空間の中で、展示什器や家具、植物、が各々の場所に点在する。

▲Photos:Joshua Lieberman

空間を仕切る巨大なカーテンの役割は、展示替えの際に工事の仮囲いとなると同時に、新しい展示への期待感を演出する緞帳(どんちょう)のような効果も期待してのもの。

ニュートラルな形式性のなかに広がる、素材、色味、形のバランスと、既存の街や周辺店舗と新規施設の関係性。これらを意識的に扱うことで生まれる多様な個性が、それぞれ引き立つような空間を目指したという。End