NEWS | インテリア
2019.03.29 15:25
Studio Furthermoreは、自然のものと人工物の両方からなる物理的な世界にたえず関心を向けているデザインスタジオだ。そのため彼らは、作品の創作のために異世界から来たような珍しい素材を開発している。
その最新作「Moon Rock」は、地球のかなたにある豊富な素材について探ろうという試みである。それほど遠くない未来の数年後の自分の姿を想像して、豊富な月の石を素材にしようと選んだのだ。
月の石は、50年前の宇宙ミッションで持ち帰り、地球上にはたった382kgしかない貴重なもの。この石がいつかは産業界の活動を地球外に向かって拡大させるのではないか、と想像したことから作品が生まれた。
「Moon Rock」では、照明やスツールだけでなく、さまざまなサイズの月面の鉱物をカットしたテーブルもつくれるそうだ。また、いくつかの作品は、地球と月の岩を組み合わせて、コントラストのあるものにするという。いずれの作品も、メタリックなパターンを施した同スタジオのハンドメイドで、購入についても応相談とのこと。
地球上の資源は枯渇しつつあるが、同スタジオが手がけるのは、こうした危機的状況から新たな変化を起こそうとする作品なのだ。