NEWS | プロダクト
2019.03.27 17:37
Nike Airにとって、新しいデザインの可能性をもたらすものはカラーリングなのだそうだ。しかし、ペイントやカラー押し出しといった従来の彩色方法では、廃材となったときにリユースができないというデメリットがある。
そこでナイキは、Nike Airのソールを着色する独創的なプロセスを開発したという。それは、イースターエッグを彩色するのと同じように、機械でソールを染料に浸す「浸染(しんせん)」の手法だ。
さらに、色彩間の滑らかなグラデーションを実現する新しい浸染ユニットを構築。三原色をもとにした6つの色をソールに施した「Air Vapormax Flyknit BETRUE 2017」は、Nike Airのソールとしては、2色以上の色彩を使った初めてのシューズとなった。まさに、デザイナー、科学者、製造業者の見事なコラボレーションと言えるだろう。
この浸染プロセスの成功から、ナイキは「どうすればもっと多くの色が作れるだろうか」と考え、カバンに用いられるPU(ポリウレタン樹脂)コーティングならきれいなグラデーションカラーに仕上がることをつきとめた。
こうしてAir Maxファンには、これまでにないデザインが楽しめる「Vapormax 2019」と「Air Max 720」が誕生した。異なる背景色の上にこのコーティングを施すことで、新しいカラーバリエーションが生まれたのだ。