明治座がチームラボとコラボした緞帳が誕生
時とともに変わる「四季喜昇座 - 時を紡ぐ緞帳」

▲teamLab, 2019, Digital Installation, Endless

明治座は、東京でもっとも長い歴史を持つ劇場「明治座」の創業145周年を記念して、チームラボ(teamLab)とコラボした新しい緞帳「四季喜昇座 – 時を紡ぐ緞帳」を2019年4月11日(木)より公開し、常設すると発表した。

本作では、縦7m×横20mの緞帳にデジタルテクノロジーを駆使して、伝統的なきめ細やかな装飾を映像表現で再構築。4K解像度と同等の高画質で明治座が誕生した文明開化ごろの日本橋の町の賑わいを描き出すもので、実際の季節や時間、天候と連動して刻々と移り変わるという。

▲「春」teamLab, 2019, Digital Installation, Endless

▲「夏」teamLab, 2019, Digital Installation, Endless

たとえば、日本橋の日の出とともに明るくなり、日の入りが近づくと夕焼けに、さらに夜が深くなるにつれ暗くなるという。雨が降っていれば作品世界にも雨が降り、凧揚げ、お花見、お祭り、雪景色などの季節の営みを感じることができるそうだ。作品の時の流れは止まることがなく、1年を通して刻々と移ろい続け、開演前の高揚感を高めてくれる。

緞帳は、劇場の「顔」ともいうべき大切な舞台装置。劇場において舞台空間と客席の間を隔てるもので、観客をエンターテインメントの世界へ誘う最初の舞台装置として重要な役割を担っている。また、職工の手により彩糸一本一本が織り込まれており、観る者に感動を与える程の高い芸術性がある。

▲「秋」teamLab, 2019, Digital Installation, Endless

▲「冬」teamLab, 2019, Digital Installation, Endless

創業150周年に向けた歴史ある明治座にて、時代の最先端を行くチームラボとのタッグにより生まれた、新しい芸術体験が楽しめることだろう。End