トレックが衝撃吸収技術「WaveCel」を世界初搭載した
まったく新しいサイクリングヘルメットを発売

トレック・ジャパンは2019年3月20日(水)、サイクリングヘルメットの安全性を飛躍的に高める衝撃吸収技術「WaveCel(ウェーブセル)」を搭載したヘルメットを、同社のブランド「ボントレガー(Bontrager)」から発売した。

一般的な発泡スチロールのヘルメットは、主に頭部に垂直にかかる衝撃を吸収し、頭蓋骨骨折を防ぐことを想定している。しかし、実際に高速で走行中に転倒した場合、頭部が斜め方向で地面に衝突し、回転やひねりの力によって脳が揺さぶられることで、脳震とうや後遺症につながる脳障害が発生するという。

これに対して、WaveCelは頭部にかかる斜めの衝撃を吸収することを目的に開発。衝撃を受けると、WaveCelのレイヤーが独立して動き、セル構造が変形し、潰れた後に横方向へ滑り、頭部にかかる衝撃を積極的に吸収できるそうだ。

トレックは、米APEXバイオメディカルが開始したWaveCelの技術研究に初期段階から参加。今回発売されるヘルメットは、世界初のWaveCelが搭載された製品となる。

▲「XXX WaveCel Road Helmet(トリプルエックス ウェーブセル ロード ヘルメット)」

▲「Specter WaveCel Road Helmet(スペクター ウェーブセル ロード ヘルメット)」

ラインアップは、エアロダイナミクスや軽量性を重視したハイエンドモデル「XXX WaveCel Road Helmet」と日常的なサイクリング向けのミドルグレードモデル「Specter WaveCel Road Helmet」の2モデルがあり、前者が6色展開で価格は31,481円(税抜)、後者が4色展開で価格は19,444円(税抜)となっている。

同社は今後、スノースポーツやホッケー、モータースポーツなどのヘルメットにおいて、WaveCel技術を搭載した製品を発売する予定にしている。End