「Nike Free」ランニングコレクション2019が登場
素足の感覚に近づく新しい要素を導入

ナイキのデザイナーたちが、スタンフォード大学のランナーが陸上トラックの内側にある芝生で素足をクールダウンさせているのを目撃したのは2001年のことだった。選手のコーチが足のケアに良いと考えたからで、これがナイキのデザイナーの好奇心を刺激した。

1年以上をかけて、芝生の上では足の着地(フットストライク)がより自然になったり、足の裏がよく曲がったりすることがわかり、足の柔軟性、バランス感覚、強度の向上などの利点もわかったそうだ。

そこから、可能な限り素足に近い状態を再現する「Nike Free(ナイキ フリー)」シリーズが生まれた。デザイナーが考えたのは、選手が地面に落ちている棒きれや小石を踏んでも自然な足の動きができるのであれば、かのコーチも選手のけが防止の意味でシューズを使ってくれるのではないかということ。

最初のモデルは2004年秋に発売。2014年には、足を前に運ぶと着地時に圧力が足の裏にS字カーブを描くようにかかるという新しい研究結果から、アウトソールのデザイン大きく改良。

変わった角度で曲がることでより多くの柔軟性を発揮して、ランニング時にねじれやターンによりよく対応できる、さまざまな六角形カットからなるサイプ(切れ込み)パターンに落ち着いた。

そして、2019年の「Nike Free」ランニングコレクションが2019年3月19日(火)に発売された。ミッドソールの気泡状クッションをより固くするなど、旧バージョンよりいっそう素足の感覚が体験できる新しい要素を導入しているそうだ。End