H&Mが100%持続可能な素材の使用を目指す
カシミアは段階的に使用停止に

スウェーデンのアパレルメーカー H&M(エイチ・アンド・エム)は、100%持続可能な素材の使用に向けた目標を発表した。

現在H&Mグループでは、使用する素材の57%はリサイクルされたものか、サステナブルな素材で、これは以前の35%からの1年間の増加であり、2030年までにリサイクルされたものかサステナブルな素材のみを使用するという目標に近づきつつあるという。

コットンは、今日H&Mグループが使用しているものの95%がリサイクルされるか、持続可能な方法で仕入れており、2020年までに好ましいコットン(オーガニックコットン、リサイクルコットン、世界中の綿生産者を支援する「ベター・コットン・イニシアティブ」から調達したベター・コットン)を100%使用するという目標達成は間近である。

サステナブルな素材だけを使用するという2030年の目標の一環として、これまで使用してきたカシミアはすでに段階的に取りやめ、2020年末には発注も停止する予定。柔らかい肌触りで人気があり、高品質の素材として知られているが、環境および動物を保護する上で問題があるとされる。

将来的にカシミア産業がサステナビリティの基準を満たせば、「ヴァージンカシミア(virgin cashmere)」への再転換も検討するとのこと。業界の改善を促しながら、カシミアと同じような優れた感触と価値があり、環境への影響が少ない代替品の模索も続けるという。

今日や明日、そして次世代の人々が手にするファッションやデザインを持続可能なものにするのが、H&Mの重要な使命だとしている。End