トヨタ自動車の「JPN TAXI」が一部改良
車いすの乗客がより乗りやすくスロープを工夫

トヨタ自動車は、同社が手がけるくつろぎの空間を備えた自動車「JPN TAXI(ジャパンタクシー)」の一部改良を発表した。

このJPN TAXIは、高齢者や車いす使用者、妊婦や親子連れなど、さまざまな人が利用しやすいタクシー車両であることを国が認める「ユニバーサルデザインタクシー」の認定要領を満たした自動車。

広々とした客室空間には、アシストグリップ(釣り手)やチャイルドグリップ(持ち手)、ルームライト、大容量の荷室があり、車いすのままで乗車が可能なことが特徴だった。

しかし、車いす乗降用スロープの設置作業が複雑で時間がかかり、使用しづらいとの声があった。そこで、2019年2月4日に公表した改善対応にもとづいた一部改良車が、全国のトヨタ店およびトヨペット店を通じて、3月15日(金)に価格据え置きのまま発売となった。

具体的には、車いす乗降用スロープを3つ折りから2つ折りの折り畳みに変更。延長用スロープは、折り畳み構造から樹脂一枚板に変更して設置作業を簡素化している。また、車いす乗降用スロープ一枚で単独使用できる機会を増やすため、スロープの長さを840mmから1,100mmに延ばしたそうだ。End